ミドルボイス / ミドルレジスター

ミドルボイス / ミドルレジスター

第3の声区としての、第3の声。と、その声区。中声区。

 

●解剖学的考察

声区とはそもそも、声の原材料を指すようなものであり、「そのための独立した発声機構」がない限り声区とは認められません。つまり、地声系統の筋群、と裏声系統の筋群は存在し、それは声区として認められます。しかしながら、中声区のための筋群、は存在しません。中声区の存在はアカデミックな見地からは立証することができません。もしも裏声と地声の融合に過ぎないこの声を声区として認めるなら、声区はもはや音域が広がるほど無限に増えていきます。現代ボイストレーニングメソッドの中には「10個以上の声区」を論じるものまでありますが、それはもはや「声色」と「声区」の区別がつかなくなっています。

 

●「ミックスボイス」「ヴォーチェ・ミスタ」の存在

上記の3つの言葉は、いずれも、胸声区と、頭声区の融合によって生まれる声でしかありません。つまり地声、裏声と並ぶ第3の声、ではありません。あくまで地声と裏声の配合によって生まれる声です。

 

参考文献

声楽用語辞典 / コーネリウス・リード

ボーカリストのためのフースラーメソード / 武田梵声

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