声を「前歯に当てる」ってどういうこと?

声を「前歯に当てる」ってどういうこと?

岩崎です。

生徒から、

「前の先生が、声を前歯に響かせなさいって言ってたんだけど、あれ何なんでしょう?」

と聞かれます。

昨日からのシリーズですね。笑

昨日はうなじでしたが、今日は前歯。

声は咽頭、鼻腔、梨状陥凹、喉頭室、口腔以外には響きません。が、イメージとしてよくこの表現が使われます。

前歯に当てる、は特にミュージカルなど、「地声」を大事にする音楽ジャンルの畑の歌手が、

よく使う表現です。

そして、この表現。昨日に引き続き、

20世紀最高の発声教師、フレデリックフースラーもまた使っていました。

ノドを高く持ち上げた、地声

フースラーは、

「前歯に当てるイメージ」と、そのことで、ある筋へのアプローチを考えました。

甲状舌骨筋、こうじょうぜっこつきんです。

スケッチいたしました。

引き上げ

この筋肉が働くと、「ノド」が高く引き上がります。

そうすることで、声の「金属的な成分」が強くなります。

そして、

地声の要である、甲状披裂筋です。(こうじょうひれつきん)。

こちらもスケッチしました。喉を後ろから見ている図です。

声帯筋

地声の要になる、甲状披裂筋、と、喉を引き上げる甲状舌骨筋。

難しい筋肉の名前が続きましたが、

これをおさえてください。

これらの筋が働くと、

「鋭い、キンとした地声」が出てきます。

そうまさに、ミュージカルなどには最適な声です。

つまり「鋭いキンとした地声を探せ」という意味

つまり、もしあなたの先生が、

「前歯」という表現を使ったら、

十中八九、「鋭い、キンとした地声」を探しなさい,,,そういう意味でしょう。

もちろん、イメージ論に過ぎませんが。あくまで、声は咽頭、鼻腔、梨状陥凹、喉頭室、口腔にしか響きません。

ただ、こういうイメージを持つことで、声は変わり得るのですね。

あんまりそれにこだわり過ぎてもいい結果は生みませんが。これはまたの機会に話しましょう!

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