閉鎖を強める最終兵器

ハイラリンクスのススメ

岩崎です。

「ハイラリンクス」という言葉をご存知でしょうか。

High Larynx、つまり高い喉頭。

喉仏が高い状態のことを言います。

西洋的価値観の浸透している文化圏では、ハイラリンクス状態は嫌われます。

が、そう単純に切り捨てるべきではありません。

なぜならハイラリンクスは声帯の閉鎖を強めるからです。

Woman with throat pain.

閉鎖を強める最終兵器

閉鎖筋を鍛えるのに、

流行りのボイストレーニングではエッジボイスがよく挙げられますが、

不十分でしょう。むしろ妙な力み癖を促進させます。

ハイラリンクスをもっと積極的に用いればいいのです。

ハイラリンクスこそ、最も閉鎖を強めるツールでしょう。

「ハイラリンクス=ダメな発声」などと考えがちですが、

それはもう好みでしかありません。

そもそも、日本人は古い音源を辿れば書生節など、もともとハイラリンクス声を愛しているのです。

民謡的発声とでもいいましょうか。

日本だけではありません。パキスタン、ヌスラート。インド、スッブラクシュミ。ブルースもアフリカ要素が強いものはハイラリンクス的です。

ハイラリンクスがダメな発声で、喉に悪い発声なら、この世に存在しない歌唱芸術がいくらでもあるのです。

西洋とハイラリンクス

もっと言えば、ハイラリンクス発声は西洋声楽の世界でも、すぐれた指導者は重要性を肯定してきています。

それが、「フィンテ」であり「ゴラ」であり、「フェインドボイス」、そして「ファリンジャルボイス」、

そしてアンザッツ1に5。

これら皆ハイラリンクスと西洋声楽を結びつける言葉です。

さあ、ハイラインクスをもっと愛しましょう!

※追記

ハイラリンクスをSLSが作った概念とするのはもう全くの誤りです。喉頭位置に関するメソードは「Covered Voice」などの言葉で述べられており、それはもう100年も昔の言葉です。またウィリアムシェイクスピアなども喉頭の位置に言及していますし、コーネリウスリードもまた「HighLarynx」という言葉を用いています。喉頭の位置に触れるメソッドが科学的に思えてしまう現代人は、そのメソッドが極めて優れている、ということではなく、今まで全くまともなボイストレーニングを知らないでいた、ということになります。

7cf15baa47237af9519a4c792b905087_s

スポンサーリンク