ボイストレーニングの科学と迷信と反省

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ボイストレーニングの科学と迷信と反省

岩崎ひろきです。

さて、何だか難しいタイトルをつけてしまいました。

これは最近僕が良く考えるテーマです。

ボイストレーニングの科学と迷信と、反省。このテーマでぐっとくるかたは、もしかしたらボイストレーナーかもしれませんね。それも熱心に勉強されていらっしゃる方。

僕たちは、21世紀に生きています。テクノロジーと暮らしが一体となった時代に生きているのです。

ですから、時代はなんでも「科学」,,,。

もちろんそのカウンターパンチとして、東洋医学、哲学が見直されているのですが、今、科学は東洋思想すらも科学として飲み込もうとしています。そんな時代です。

ですから、ボイストレーニングももちろん科学的に分析が進んでいます。

音声学的に、解剖学的に、運動学的にも。

あまり知られていませんが、ボイストレーニングというのはあらゆる学問の知が集結した領域なのです。本当に難しい領域なのです。

「インチキボイストレーナーめ」なんていう批判をネット上でよく見かけますが、それはそのかたが悪いのではなく、そもそもボイストレーニングという領域があまりにも専門的すぎるのです。

「岩崎先生のメソッドは本物ですよね」なんて評価してくださる方もいらっしゃいますが、すみません、私も誰かからは「インチキ」に見えるはずです。

「誰か」じゃなくとも、「未来の自分」は今の自分をそういう風に思うでしょう。それは科学がより進むからであり、自分がより成長するからです。

一生学んでも、学び切れません。というか、科学がいくら声の神秘を追いかけたとしても、まだ全てを解決するには至らないのです。それほどの広大な未知と神秘の世界なのです。

ボイストレーナーは完璧ではない

ですから、どのボイストレーナーも完璧ではありません。

科学がボイストレーニングを完璧に捉えていない2018年において、ボイストレーナーが完璧になることはあり得ないのです。

海外のバリバリと学術的に研究を推し進めているトップトレーナーでさえも、「みんな私にたくさん質問をくれるけど、全てはわからない、勘違いしないでね」と言います。

,,,研究というのは時に残酷です。

今まで信じていた仮説がいとも簡単に覆されるから、です。

これまで何年間も信じていたメソッドが不完全だったことに、気づかされるのです。

これはボイストレーナーとしては、正直言って非常に辛い瞬間です。

「生徒に、嘘をついてしまった,,,,」と誰もが胸を痛めます。

人によっては、覆された新しい事実を、受け入れることができないかもしれませんね。




反省の時

けれど、受け入れます。トレーナーは勇敢にも受け入れるのです。

嘘をついてしまった自分を自白し、訂正します。そういうトレーナーを私は何人も見てきました。心から尊敬します。

「今まで迷信だと思ってたあの指導法、あれ、実は意味があったらしい。」

なんて言うのです。これはそう簡単には言えないことですよね。

そして、ここで2重の反省が生まれます。

「嘘をついてしまった」という表面の反省と、

そもそも、「ボイストレーナー、ボイストレーニングの科学というものが今だに完璧ではない」という事実を無視してボイストレーニングを提供してしまったことの反省です。これは反省であり、きっと気づきです。

科学が進むにつれて、これはより浸透してきた事実かもしれませんね。時代全体での「気づき」にも思えます。

このことを無視すれば、その方がビジネスはうまくいくかもしれません。ですが、あとあと、撤回しなければいけない,,,そんなことになるかもしれません。

今ボイストレーナーにとって必要なのは「完璧ではない。まだ未解決の問題だ。でも私はこういう仮説を選んで、こういう手法をとっている」というアティチュードではないでしょうか。

今年も、友人トレーナーたちが、声の謎に挑んでいます。

音声学的アプローチを選ぶ方、改めて解剖学を学び直す方、「声」だけじゃなく、「全体」を捉えて、その上でもう一度声に向き合おうという方、東洋思想を学び、声の神秘を紐解こうという方,,,。

ボイストレーニングの科学と迷信と反省。迷信が科学になることもあります。科学が実は科学ではなかったことに気づくこともあります。反省を繰り返す日々です。

しかしながら、今日も「声」にひたむきなみなさんを心から尊敬します。心から、頼もしく思うのです。

ボイストレーニング、今日も楽しんでいきましょう!

 

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