じゃあ、どうやって探すの?
さて、こんな声が聞こえてきそうですね。
「たくさん種類がいるのはわかったけれど、どうやって探したらいいの?そこが難しいんじゃないの?」
おっしゃる通りです!たくさん種類がいるのは、正直言って、誰でもわかることですよね。だって、「ボイストレーナー」と検索するだけで、本当にたくさんの情報が出てくるからです。そこから選ぶのはもう、至難の業ー。
というわけなので、一つ、絞り込みをしてみましょうか。こんな質問をあなたに問いかけてみます。
あなたはプロ?プロ志望?それとも、音楽を楽しむ環境が欲しいの?
「プロ思考」なのか、「アマチュア思考」なのか,,,うーん、これだと少し雑な気がしますね。もう少し網目を細かくいうと、現役プロ / もしくはプロレベルを目指しているのか、もしくは「アマチュアで、そこまでのことは求めていない」なのか。ということです。
プロの方。あなたはきっと早急に「苦手なところを改善しなくてはいけない状況」にあることでしょう。プロデューサーの方に、「うーんファルセットが弱いんだよね」なんて言われてしまいましたか?そしたら、もうこれは、プロ御用達のところに行った方が良いでしょう。ボイストレーナーの経歴を、ブログを、tweetを、細かーく精査してみてください。プロ歌手と仕事をしている人は、ちゃんとそういう素ぶりを見せています。ちゃんとあなたに気づいてもらうために、あなたが欲しがっている情報を醸し出しているはずです。
プロ志望の方。プロを目指すなら、プロが学ぶ環境に身をおいてください。プロを目指すわけではないが同等の技術が欲しい方も同じです。これはクリエイティブやアート業界で学ぶ時の鉄則です。「最初は身の丈にあったものを,,,」なんて言っていると思考からのんびりしてしまってプロには近づくことができません。プロになれるのは、すでにプロと同じように音楽をしている人だけ。ですから、現役プロの層とおんなじようにボイストレーナーを探してみてください。
音楽的つながり
さて、最後に、「アマチュアで、そこまでのことは求めていない」というあなた。もしかしたらこうやって書くと、あなたのプライドに少し触ったかもしれません。そうですよね。きっとあなたは「プロになりたい!とは思っていないし、何かものすごい専門的な何かを求めているわけでもない。でも、違う何かを求めている」。
ズバリ言ってみましょう。その違う何かは、おそらく「音楽のある人生と、その中で歌を歌い続ける自分」ではないでしょうか。それを、ここでは、少し強引ですが、「音楽的つながり」と呼んでみましょう。コミュニティ、とも言えますが、もう少し広い言い方で言ってみましょう。そう!「音楽的つながり」です。音楽的つながりは素晴らしいものです。あなたの生活に癒しを、勇気を、そして「自分は表現活動ができたのだ」という人間としての誇りを感じさせてくれるものです。
「ああ、そうかも。私は、岩崎がいう音楽的つながりとやらが欲しかったのかもしれない」と思ったあなた。ボイストレーナーの「人」をみましょう。その人のネット上の発言にはその人の元に集う生徒たちの影が感じられますか?そうであれば、きっとそこには音楽的つながりがあるはずです。
それから、重大な事実をもう一つ。音楽的つながりを大事にするボイストレーナーと、その生徒たちの思考は似通ってきます。自分がどんな思考を持って、どんな言葉を大事にして音楽をするか。歌を歌っていくか。これはあなたがどんなボイストレーナーを選んだかで変わってきます。ですから、シンプルに「いいな、この人のように音楽をしたいな、歌を歌いたいな」と思えるボイストレーナーを探してみてください。これが一番大事なことかもしれません。