※ボイトレ世界の歩き方シリーズの中の1記事です。
さて今日は「どんなボイストレーニングメソッドがあるの?」という話です。簡単な説明だけ付け加えるので、よかったら自分でも調べてみてくださいね。
ここ10年ほどは、日本では「Speech Level Singing」というメソッドが大流行しました。日本では、というか海外でも同様です。世界規模で大流行しました。ミックスボイスを作るためのメソッドとしてまず最初に挙げられるメソッド名ではないでしょうか。分派も多く、singing successや、Institute for vocal Advancementなどは日本にもトレーナーさんがいらっしゃいます。
日本独自でのボイストレーニングメソッド、というとYUBAメソッドさんがとても有名です。「ホーホー」と歌い、「輪状甲状筋(りんじょうこうじょうきん)」を鍛えよう、とするメソッドです。輪状甲状筋を広めたメソッドと言っても過言ではないでしょう。ノイズ系発声への価値を再度取り上げた「フースラーメソード」も日本発のメソッドだと言ってよいでしょう。
ここ最近は「Estill Voice Training」がボイストレーナーの間ではよく話題になります。科学的研究を最先端に進めている印象です。まだ日本に入ってきていないメソッドですが、デンマークの「Complete Vocal Technique」なども海外のボイストレーナーの間ではよく話題になっているようです。
現代メソッドの傾向
現代メソッドの傾向として、基本的には「喉の操作」をしていくものが多い印象を受けます。これは呼吸メソッドが大流行した前時代へのカウンターパンチとも言えるかもしれませんね。
ボイストレーニングや、運動指導業界には、必ず流行があります。人間の体のことなのに、流行りがあるなんてなんだか不思議な気もしますが、メソッドを提案するのは必ず人間です。人間の思考によって練習方法が生み出されるのですから。ですから、流行りが存在するのです。
なので、この傾向からいくと、もう少しすると、おそらく「呼吸」や「サポート」に特化したメソッドが生まれるかもしれませんね。
生まれる、というか、無くなるわけではないので、今もどこかには優れたアイデアとエクササイズがあるのですが、それを誰かが拾い集めて、体系化するはずだ、ということです。