発声は、タテと前後の方向で捉えることができます。
今日は前後について少しお話ししましょうか。
あご下の筋肉はいわゆる舌骨上筋群です。で、ここはジャンルによって大いに発声に参加する筋肉です。
これは、前。あとは後ろですね。前に引っ張ると、必ず後ろにも引っ張りたくなるものです。そうでないと、前に「持ってかれて」しまいます。そうすると、プラマイゼロで、引っ張った意味がなくなります。
後ろは、「頸椎」です。首の骨、というものですね。
首の骨、は「板状筋」という筋肉だったり、いわゆる脊柱起立筋によってコントロールされています。これは首の骨を後ろの方向に引っ張ることができます。
これによって後ろと前に引っ張ることができます。前後に引っ張れば、物理的にノドが開きます。ポピュラーの音量の作り方の一つはこれです。