口蓋系の筋肉の左右差と、声帯の左右差

声帯の左右差について。実際に内視鏡で声帯を見るとほとんの人が声帯に左右差を持っています。私の場合もそうです。これが問題ない、と判断できる場合と、これが原因となって発声に悪影響が出る場合があります。

その左右差はどこからくるのか、と考えてみます。最近のレッスンで「あれ」と特定の音声パターンで気づいた場合は、左右差を疑うことにしています。(まあ実際見ないと分からないので断定はしないようにしているのですが)

その場合、口腔内の状況を見ます。

口蓋系統の筋肉に左右差がないかを評価していきます。口蓋系の筋肉は、わかりやすいのが口蓋咽頭筋と口蓋舌筋です。

これらは甲状軟骨の前方への傾斜に関わる筋肉で、目で見て評価ができます。これらの筋に大きな左右差が確認できた場合。

これらの左右差はつまり、甲状軟骨の前方への傾斜だけでなく、左右の傾斜も引き起こすのではないかと推測しています。声帯後方は披裂(ひれつ)軟骨に停止しますから、前方がなんとも形容し難い角度に傾いていくことに。

この傾斜の修正をどうやってやっていくかですが、直接のストレッチも効果はあるでしょうが、おそらく効果は短期的なものです。長期的に根本を叩いていくのであれば呼吸 / 姿勢 / 歩行、この辺りがヒントになるでしょう。あまり方法論はここには書きませんが、よりより方法を探りたいと思っています。

スポンサーリンク