レッスンメソッド

レッスンメソッド

TENSEGRAL VOICE WORKという解剖学にベースを置いた理論でレッスンを行っています。

細かく書いたものはこちらに用意しました。ただ、とても難しいので、基本的にプロボイストレーナーレベルでないと読解はできないかと思いますので、初学者の方などは読む必要はありません。

歌唱を張力とユニットで捉えていく

ボイストレーニング界で「発声は筋肉運動である」という常識がじわじわ浸透してきた昨今ですが、それに加えて「筋肉は単一で捉えてはならない」という概念を付け加え、理論展開しています。例えば、輪状甲状筋。

これはよく知られる「高い声を出すための筋肉」です。

ですから「輪状甲状筋を鍛えれば高い声が出る」というような意見が広まったのですが、これは条件によって正しいのですが、条件によって現実的ではないと現在は考えています。

単一で捉えられるような筋肉ではないからです。どうして、目にも見えない、触ることもできない、1センチ程度の大きさの筋肉が単一でコントロールできるというのでしょうか。

輪状甲状筋も、もちろん機能しないわけではありません。「機能させるためには、その筋肉を単一で捉えてはいけないよ」ということが言いたいのです。

つまり、特定の筋肉を働かせるためには、「グループ=ユニット」で覚えなくてはいけないということです。どの筋肉にも相性のいい筋、骨のユニットが存在するからです。

もっと細かく言えば、声帯にすらベクトルが存在するため、構造体として成り立たせるためには、必ず

「その土台を安定させるためのベクトル」と、

「反対方向にあるベクトル」

を想定しなくてはいけないからです。これは体をを張力で成り立つ構造体として認めるということです。なんだか文章にすると難しくなってしまうのですが、実際お会いして話してみると簡単なことです。

そうして考えていくと、「発声関与筋のユニット」が生まれていきます。

・舌骨ユニット

・バーティカル(タテの)ユニット

・咽頭(ファリンジャル)ユニット

・下顎骨のユニット

4つのユニットを今提案していますが、実はこれらはいくらでも増殖します。これは場合によって、そしてアイデアによって、本人にどれだけしっくりくるか,,,でも変わっていきます。

レッスンはこのユニット感覚を体感し、また育てていくものだと思えば良いでしょう。プロ歌手、アマチュア歌手、大きくバランスを崩してしまいどこのボイストレーニング教室でも門前払いになってしまい困ってしまっていた方,,,幅広く効果を感じていただいています。