アウトサイダーとしてトレーニングを観察すること。

あまりにこちらには記事を投稿していないので、投稿してみましょう。twitterばかり、なんだかなと。

 

とは言いつつ、twitterからネタを広げていく形になります。便利ですね、twitterもね。

メソッドとエクササイズは氾濫状態で、いくらでも地球上に存在します。これらの素晴らしさを一言で言うならば「現象まとめ」であることです。メソッドは、「このエクササイズを与えると、大体の人がこうなります」という現象のまとめなのです。科学的見解はさておき、とにかく現象がある。科学的見解を後付けするのは、メソッドをより広げていくときに必要ですが、メソッドは基本的には現象のまとめです。

このメソッドは人を魅了します。だって、それで声が変わるのですから。最短ルートで声を変えられるというのがほとんどのメソッドの主張です。それはそうなのでしょう。

しかしながら、インサイダーは副作用に気づきにくいものです。また、一つのメソッドだけを学んでいても、構造を分解することができません。アウトサイダーとして、複数のメソッドをつまり現象を見ていくと、「共通点」が立ち上がり始めます。

共通点を取り出すと、メソッド / エクササイズの効用 / 副作用を抽出することができます。そこから新たなエクササイズに応用したり、目の前の生徒に副作用を持ったエクササイズを渡すべきか、一考することができるのです。僕がこの5年ほど、時間を費やしてきたはそういった作業だったように思います。

おそらくボイストレーナーも、ボイストレーニングもまだまだ様変わりします。基本的にはこの業界はスポーツ業界を追いかけています。ボイストレーニング業界の科学、は音声学が幅を持っていますが、運動学 / 解剖学がもっと浸透するようになった時、ひとりのクライアントに対して、複数の専門家が動作分析をするような、そういうスポーツ業界で行われていることが、いつかはこの音楽業界でも浸透します。その日を早く迎えたいなと、いちボイストレーナーとして思っています。

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