「共鳴現象」

共鳴、というと、〇〇共鳴、など、そういった発声の用語を思い浮かべますよね。頭部共鳴、など、そういったものです。

私のレッスンだと、共鳴に言及することはほとんどありません。結局実際にそこが共鳴しているかどうか、わからないからです。

「鼻に響いてる感じがします」とかもちろんありですね。本人の体感を言葉にしているわけですから。でも、実際に何が起きているかどうか調べるのは、

本当に困難なことです。音声系の専門家を連れてこないとそれは証明できないでしょう。まあ、ですので、そういう言葉は使いません。

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違う意味での「共鳴」という言葉は面白いな、と思います。

例えば、喉と、軟口蓋(なんこうがい)、の「共鳴現象」。これはつまり、軟口蓋(なんこうがい)にアプローチしていないのに、なぜか軟口蓋も使いやすくなった,,,そんな現象です。離れた部位にあるのに、なぜか関係し合う、そんな現象です。これをなんとなく「共鳴」と言いたくなってしまうのです。

これは、「つながっているから」という説明もできますが、神経的な説明も可能でしょう。そして、そこまでいくと、「発生学」の世界なのだろうと推測します。私の体はいかにして生まれ、いかにして分かれていくか。このことが発生学だと説明がつくようで,,,。楽しい世界ですね。

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